2020年になりました。遅くなりましたが今年最初の記事ですので、Oxford University Pressが発表するその年の単語、Word of the Year 2019について考えてみます。昨年を象徴する単語として選ばれたのは「climate emergency」です。この単語が選ばれたことから、私達英語学習者は何を学べるでしょうか。最近の話題も交えて考えていきます。
単語を覚えるために知っておくこと
文法と並んで受験英語では語彙力を上げることは「目標」になりますが、活きた英語を理解するためには語彙は道具であり、ものを考える機会にもなります。
英語にならない日本語と、日本語にならない英語
受験英語では、日本語を英訳したものが英語で、英語を和訳したものが日本語と習いましたが、言語はそんな単純なものではありません。英語でしか言えないことも日本語でしか言えないこともたくさんあります。今回はいくつかの単語を紹介して、日本語にならない英単語と英語にならない日本語の単語について英語学習者の視点から考えます。
英語表現に秘められた意味
Power in Language – 最近の報道によるとCalifornia州のBerkeley市では「gender preference」を含む表現を市の規約から除外する条例が可決されたそうです。この「gender preference」はどのようなもので、私たち英語学習者はここから何を学べるか考察してみます。前回の予告とは違う内容になりますが、その前に読んでいただきたい内容です。
Googleさんと英語学習
英語学習にGoogle、と言ったら「Google翻訳を使うの?」と思いましたか?そんな短絡的な話はここではしません。英語学習でネット上の情報を信用していいのか?と思いましたか?そんなあやふやな事もしません、このブログもネット上の情報ですが。検索して見つける一本の木のような情報よりも、ここでは検索結果という森に目を向けます。
Word of the Year 2018:「毒」を英語で
私がよく利用するOxford Living Dictionariesのウェブサイトでは毎年Word of the Yearを発表しています。もう2月で多少「今更感」はありますが、Word of the Year 2018に選ばれた単語を紹介して、その単語について私なりに考察してみます。ここで大事なのは、英単語を和訳に頼らずに英語のまま理解するということです。
和訳ベースの理解からの脱却:メキシコは海外?
前回和製英語の話をした時に英語学習は「習って慣れろ」だと考えていると書きましたが、今回はこの「習う」の部分を少し深く考えていきます。もちろん、ここは活きた英語を学ぶ場ですから、単語帳をめくってひたすら英単語を暗記するような受験英語的な手法はお勧めしません。ここでは、今までに何度か話してきた、英語を英語のまま理解することを考えます。
和製英語:Japanglishの世界へようこそ
「Hello, how are you?」「I’m fine, thank you. And you?」「I’m fine, thank you.」
こんな会話をする英語のネイティブスピーカーはいませんが、言いたいことは分かります。しかし日本人が英語だと思っていても他の人には意味が通じない、または違う意味が伝わってしまうのが和製英語で、「Japanglish」とも呼ばれます。