英語を英語のまま理解するために:恐れることなかれ

英語を英語のまま理解する

このブログでは幾度となく「英語を英語のまま理解する」という話をしてきましたが、これから複数回に分けて、そのために何をすればよいか考えていきます。はじめに一つ結論を言ってしまうと、英語を英語として理解できるようになるために「これをすればよい」という一つの方法はありません。

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英語にならない日本語と、日本語にならない英語

英語にならない日本語と、日本語にならない英語

受験英語では、日本語を英訳したものが英語で、英語を和訳したものが日本語と習いましたが、言語はそんな単純なものではありません。英語でしか言えないことも日本語でしか言えないこともたくさんあります。今回はいくつかの単語を紹介して、日本語にならない英単語と英語にならない日本語の単語について英語学習者の視点から考えます。

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日本人のIdentity、日本人英語学習者として

日本人のIdentity、日本人英語学習者として

しばらく前にプロテニスプレーヤーの大坂なおみさんが米タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれたことが話題になりました。彼女の功績を称える一方で、彼女が日本人であることに違和感を覚える人がいることは事実のようです。果たして、「日本人」とは何なのでしょうか。このセンシティブな話題を今回は英語学習者として考えてみます。

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Googleさんと英語学習

Googleさんと英語学習

英語学習にGoogle、と言ったら「Google翻訳を使うの?」と思いましたか?そんな短絡的な話はここではしません。英語学習でネット上の情報を信用していいのか?と思いましたか?そんなあやふやな事もしません、このブログもネット上の情報ですが。検索して見つける一本の木のような情報よりも、ここでは検索結果という森に目を向けます

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Word of the Year 2018:「毒」を英語で

Word of the Year 2018

私がよく利用するOxford Living Dictionariesのウェブサイトでは毎年Word of the Yearを発表しています。もう2月で多少「今更感」はありますが、Word of the Year 2018に選ばれた単語を紹介して、その単語について私なりに考察してみます。ここで大事なのは、英単語を和訳に頼らずに英語のまま理解するということです。

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プーさんから学ぶ

Learn from Pooh Bear

前回は少し寄り道しましたが、今回こそは前々回予告した通りにくまのプーさんの原文、Winnie-the-Poohの中から面白い表現をいくつか紹介します。以前のように長い一文を読み解くようなことはせず、短い文章をいくつか取り上げてそこから学べることを考察します。

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和訳と英日翻訳:異文化を習うということ

Learning foreign cultures

前回は英文の多読の「教材」の選び方を説明し、一例としてCNNの英文ニュースサイトの記事を多読する方法を紹介しました。今回はその時に引用した記事の英文・和文を比べて、英文と和文の違いと英日翻訳について考察します。タイトルにもありますように私は、受験英語のように文法のルールに従って一字一句変換する「和訳」と、原文を異文化に当てはめて書き直す「英日翻訳」は別物と考えています。

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流暢な受験英語からの卒業

Graduate from school English

前々回はカナダ出張の経験を踏まえて英会話の上達段階について考察し、続いて前回はその前半段階で何をするべきか考え、発想の転換の話をしました。今回は英会話上達の後半段階、即ち受験英語で会話をする人が何を目指すべきか考えていきます。
英会話の上達段階で少しお話しましたが、自然な英語と流暢な受験英語は似て非なるものです。

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英会話上達のために目指すもの

英会話上達のために目指すもの

前回は英会話を習い始めた人はおそらく誰もが経験するであろう上達段階とその特徴について考察しました。今回はそれぞれの段階で何をするべきか考えていきます。やはりここでも大事なのは、何を目指すか、つまり英会話の目標であると私は考えています。
本題に入る前に少し例え話をしましょう。

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英会話の上達段階と、到達点

英会話の上達段階と到達点

1ヶ月のカナダ出張から帰ってきました。このブログを書き始めてから初めての海外です。一緒に仕事をした日本人の中には海外が初めてで英語を話せない人から、現地採用で通訳を務める人まで、様々でした。いい機会ですので、英語を習い始めた人なら誰もが経験するであろう英語の上達段階についてお話してみます。
前回は文化的な話が中心でしたが、今回はこのブログの初期にお話した「精神論」に戻ります。

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