英語を英語で学ぶということ

前回の予告は「文法を理解する利点について」でしたが、その前に面白いブログ記事を見つけたのでちょっと寄り道します。前回題材として使った可算名詞(countable noun)と不可算名詞(uncountable noun)についての記事です。
もうその話は飽きた、と思う前に読んでみてください。結局「英語学習とは?」という話になりますから。

可算名詞と不可算名詞のおさらい

私は度々Cambridge Dictionaryのサイトを参照しますが、そこで公開されているブログにはなかなか面白い記事があります。
まずはこちら。

Countable or uncountable, and why it matters

ここでは可算名詞と不可算名詞について一般的なことが説明されています。実は前回可算名詞と不可算名詞について書いた時は参照しました。ガッコウでちゃんと習った人にとっては復習のような内容ですが、自信のない人にはとても参考になるでしょう。

面白いのは、私の生徒が不可算名詞の使い方を間違えるたびに1ポンド罰金をとっていたら私は今頃金持ちだ、という趣旨のことが書いてあることですね。不可算名詞を理解できなくても恥じることではありません
続いてこちら。

I love coffee/Would you like a coffee? Words that can be countable and uncountable

私は今でも学校で「『one coffee』と言うのは間違い、『a cup of coffee』が正しい」と習った後、実は「one coffee」という言い方をするとどこかで聞いたことを覚えています。この記事ではそのことが深く説明されています。「one coffee」は間違えではなく、可算名詞にも不可算名詞にもなる単語がある、ということです。

ところで、上のリンクを開いて、こう思った人いませんか?

英語じゃん…

そうです。以前、英文を読めるようになるには、とにかく英文を読むことと書きました。これはいい教材ではないでしょうか。

やっぱり大事な多読

多読って何?と思った人は、ちょっと時間をかけて以前書いた記事を読んでもらえたらと思います。

ここで英語の文体について書きましたが、上記の Cambridge Dictionaryのブログは、さすが辞書を編纂する出版社が書いただけあって、丁寧で分かりやすい文体で書かれています。多読の教材としてお勧めです。

もう一つお勧めしたいのは、英文法を理解するために文法のことを忘れて英文を読みふける、ということです。もちろん、この境地に達するにはそれなりの時間をかける必要があるでしょう。しかし、時間をかければ可能です。もう一度言います、英語学習の極意は目標は高く、気は長く、ということです。

そのことを意識すると、後者の「I love coffee/Would you like a coffee?」の方は説明に加えて例文が多用されていることからも、前回書いたような、英文法をなんとなく理解するためにもいい教材でしょう。

理屈と「なんとなく」の二刀流

たった今「説明に加えて例文が多用され」と書きましたが、これも大事ですね。以前「習って慣れろ」という話をしたことがあります。これは英語に限ったことではありませんが、何かを上達させたいとき、その方法は人によって千差万別です。理屈から入る人もいれば、とにかくやってみる人もいます。私はこの二つ、つまり「習う」と「慣れる」をバランスよく重ねることが英語学習で大事なことだと考えています。

どちらに重きを置くかは人それぞれでしょうし、片方しか必要ないと考える人もいるでしょう。けど、一つのことを続けて成果が出ないとき、物事の見方をちょっと変えて、違うことをしてみるのもいいのではないでしょうか。

では、次回こそ前回の予告通りに文法を理解する利点についてお話しましょう。

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